カヤート ステージ2
2025 8/1~8/31
@ Art Gallery Blanc
art director : Yoshie Kirihara
萱アートコンペ10周年記念イベント
審査員・受賞者・実行委員によるプレイベント8月展
敬称略
吉田峰雄 KAC vol.2 優秀賞 岐阜県
市川絢菜 KAC vol.4 奨励賞 茨城県
豊田玉之介 KAC vol.6 優秀賞 群馬県
佐藤未瑛 KAC vol.6 奨励賞 兵庫県
下坂静子 KAC vol.7 優秀賞 東京都
滝川真紀子 KAC vol.8 奨励賞 青森県
横尾拓郎 KAC vol.9 優秀賞 千葉県
小山利枝子 審査員 長野県
丸田恭子 審査員 長野県
山貝征典 審査員 長野県
望月菊磨 KAC vol.7ゲスト審査員 賛助出品 東京都
梅田明雄 KAC 実行委員 長野県
うらのくみこ KAC 実行委員 長野県
Koji Moriya KAC 実行委員 長野県


光の対話
吉田峰雄 KAC vol.2 優秀賞 岐阜県
42,000円(税込)
―素材としての光―
光の質感から連想される有機的な色彩を異なる質感として光が照らされることで流動感のある画面で表しました。黒色の絵具で塗られた画面に3種類の素材で円形に磨いた面に映る光の質感と、黒鉛で着色した面に映る光の混和の作品です。光によって変化する黒という素材を用い、展示したその場所の光をも素材として取り込むことで、光がもたらす造形表現として制作しました。

葉と実
市川絢菜 KACvol4 奨励賞 茨城県
18,000円(額付き・税込)
近所のマンションの庭に毎年生えている植物です。
出会うたびにドキドキしています。

Untitled
豊田玉之介 KACvol6 優秀賞 群馬県
70,000円(税込)
作品を制作することは必ずしも理解されることが目的ではない。
作品を制作し発表することは実験的なプロセスであり、無表情で感情を読み取ることが難しい人物などを組み合わせることで鑑賞者の感性を刺激することを意図している。

acrylic on canvas
佐藤未瑛 KACvol6 奨励賞 兵庫県
198,000円(税込)

split
下坂静子 KACvol7 優秀賞 東京都
35,000円(税込)
split (分裂 割れ目) 何気ない自然の形や線に惹かれ、制作しています。
本作は銅版の長時間腐食によるディープエッジから生まれた形を大切にふたつに割れた版の空間から何かが弾け、音が聞こえる、そんな動きを表現できればと思いました。

letter (ムスカリ)
滝川真紀子 KACvol8 奨励賞 青森県
80,000円(税込)
『letter』は、植物の種子を貼り重ねて構成した平面作品です。
種子を画面に置いていく行為は、点と点の関係がやがて面へと広がっていく——『stitch map』にも通じる表現です。
素材となる種子は、家の庭に自生する植物から採取したものです。
それぞれの種には、固有の意味やメッセージが宿ります。
たとえば、「ムスカリ」は房状の花をさかせるため、ブドウヒアシンスとも言われ、お祝い事に用いられる花です。花言葉は「寛大な愛」「通じ合う心」。
自然が静かに語りかける声に耳を傾け、その一つひとつを手紙のように綴ることが、この作品のテーマです。
『letter』は「自然からのメッセージ」を意味し、自然との対話から生まれています。
私たちの身近にある自然は、いつもそっと、けれど確かに何かを語りかけています。

trans-houses
横尾拓郎 KACvol9 優秀賞 千葉県
67,000円(税込)
記憶の中の場所は、物理的に存在している実際の場所から旅立ち変化していく。その間の空白を想像で埋めようとする間に、場所は漠然としたイメージ(シンボルの様な形や空気感や質感)へと還元されていく。不明瞭な像や朦朧とした画面によって、見る者が不確かな記憶や感覚を呼び起こし、また記憶し、再訪する機会を持つことができるようなイメージを制作している。本作では、home/houseという概念を一度ブロックでモチーフ化し、そこに手を加えていくことでイメージとの距離を引き離していき、それを版画作品の中に閉じ込めた。

ROSE / 2025年 カンバスにアクリル
小山利枝子 審査員 長野県
275,000円(税込)
白い画面に一つのタッチをのせると何らかのイリュージョンが生まれる。次のタッチは最初のタッチに反応して同じ方向に向かって行くのか、上塗りして最初のタッチを消して重層的ないイリュージョンを作って行くのか、、、、そういった瞬時の判断をいくつも重ねて出来上がってくる画面は呼吸してくる。描く行為は予定調和的にあらかじめ決めていたイメージを構築するための作業ではなく、無機質な白い平面が何らかの生命感を湛えた光を帯びる画面に転換する行為でありたいと常に意識している。
萱アートコンペ10周年に寄せて
10周年を迎えた萱アートコンペは、実行委員の方々の表現に対する情熱と、この地にアートを根付かせると言う熱意で継続発展してきた。スタート時と比較すると応募作品は質量共に格段にレベルアップしており、審査員の緊張感も年々増している。毎回応募作家と同じ表現の現場に立っている意識で審査してきた。それゆえに審査は自らの表現を問い直す時間でもあった。その貴重な機会をいただいた事に感謝している。

「 たまにはほっこり、、、、。」
「 原子核をオレンジ大に、、、、。」
丸田恭子 審査員 長野県
各15,000円(税込)
萱アートコンペ10周年に寄せて
いつの間にか今年で10周年と聞き感慨深い思いです。年を追うごとに少しずつ広がりを見せこれもひとえに実行委員の方々の地道な努力の賜物であり一定の成果を得ていると感じています。
私は審査員をやらせて頂いておりますが、同じ作家として試行錯誤、切磋琢磨していくことに変わりはなく、ただ最終的にはお一人お一人の背中をポンと押すことができれば幸いと思っています。

《A-001》《A-002》《A-003》
山貝征典 審査員 長野県
各5,000円(税込)セット15,000円(税込)
反復模様(くりかえしガラ)を、折に触れて定期的につくり続けています。

Metal Drawing
望月菊磨 KAC vol.7ゲスト審査員
賛助出品 東京都
44,000円(税込)

鼻高々
梅田明雄 KAC実行委員 長野県
16,000円(税込)

きせき / 非売
木蓮 / 18,000円(税込)
lit-mia / 30,000円(税込)
うらのくみこ KAC実行委員 長野県
きせき 娘のために裁縫に挑戦した。でも完成するころには、もう必要なくなってしまった。輝いて過ぎゆく、きせきの日々のきせき。
木蓮 夏みたいな春の日の青い空、咲きはじめの木蓮。
lit-mia 心に棲む少女の私が手を伸ばしたもの。いつまでも“キラキラ”にときめき。

untitled 2025年
Koji Moriya KAC実行委員 長野県
10,000円(税込)*売約済み