萱アートコンペ2021 10/2~10/24

Comment by Hitoshi Kimura

萱アートコンペ2020 審査講評  
2020萱アートコンペ審査を終えて 木村仁 
2020/09/07

 

     デユシャン以後の芸術は死んだかのように見える。
     それらは苦しみながらも新たな表現を模索して、一部は映像や写真、パフォーマンス、モダンダンス、インスタレーションなどと多岐に分岐点を見い出し、さらには昨今のコロナによるOnlineも加わって、それぞれがそれぞれに物語を拾いつつ、あくなき情念を放出し広がっているかのようだ。
     しかしながら、かつての芸術余韻をあきらめきれず、先人がかつてたどってきた情念を今の時代に新たに解釈し、呼び戻すがごとく表出してゆこうとするドグマがあることも見逃すことは出来ない。
     kaya art competitionは、あえて困難な言い回しをすれば、今日複雑怪奇となりかつ崩壊しつつあるアートの解釈をある意味昔のままで呼び起こし、現代社会の今と、今を生きる自我との狭間の中での自己表出という試みともいえよう。

     アートコンペは本年5周年目を迎え、応募者は長野県を乗り越えて18都道府県に及び、総計75名131点となった。別途事務局から県別応募者数の表が添えられると思うので参照していただければ幸いです。

     本コンペはご承知のように物理的な制約からサイズに制限を設けているが、一面では日本家屋を見据えた積極的なサイズ選定という意味合いも持ち合わせている。その結果、表現手段としては選択の幅が広がり、応募者にとっては幾ばくかのアドバンテージがあるとも言えるが、選者にとってはより注意を支払わなければならない複雑さも引きずっている。
     審査には十分な論議を尽くしたつもりであるが、解釈の幅が多岐にわたる故、結果はある一面であることも否めない。言うまでも無いが、選外とあっても無駄に卑下することも無い。

     縁あって応募された方々には今回の経験を糧にしていただき、今後のご活躍の礎となれれば望外の喜びです。


萱アートコンペ2019 審査講評  
木村仁 
2019/09/07

 


    今回、応募者数70名を超え、応募点数100点を上回る数となり、昨年度のほぼ倍となったという。この結果だけを見る限り、当コンペに対する評価の現れとうれしく思うとともに、ますますの厳正なる審査が求められるところと心が引き締まる思いである。評価のポイントとして私が心がけていることは、まず一つに、既視感が無いと言う事。つぎに単純だが、初見(と言う表現が適正であるかどうかは疑わしいが)一目見て心を揺さぶる画面であるかと言う事を重要視している。そういう意味において、今回の大賞となった作品はこの概念を満たしている。審査を終えて感じたことは、惜しくも選外となった作品の中にも、きらりと光るものが見受けられるものも少なくなかった。今後とも自己研鑽をされることを願うとともに、あえてこのことを付け加えさせていただきたい。

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