萱アートコンペ2019 10/5~10/27

Comment by Naoki Matsumoto

萱アートコンペ2019 審査講評  
松本直樹 
2019/09/07

     4年目を迎えた「萱アートコンペ2019」。「素材や技法に対し、自覚的に組織された作品」を選抜することが自身の使命だと考え、審査に臨みました。なぜなら、本コンペは「コンテンポラリーアートの小作品」という条件ゆえ、絵画のみならず様々な版画、レリーフ等々、多彩な作品が並ぶからです。
     とはいえ、今回も絵画が上位を占めましたが、そもそも絵画というプライマリーで自明と思える表現さえも、ここでは様々な素材や技法(の選択)に対して自覚的であった、ということでしょう。
     この意味で、三須登喜子氏の作品は表面もさることながら、それを支える麻のロウ・カンヴァスボードの選択も含め、他のものに抜きん出ていると考えます。
     まずは、素材もイメージも「ひとつの作品」として緻密に、そして大胆に組織されるべきです。それゆえ挑戦的であっても、惜しくも入選・入賞に至らない作品も多数ありました。
     最後に、上位賞は逃しましたが、疋田義明氏の作品に絵画の豊饒さを認め、また入選にとどまりましたが、メディウムの密度のみでイメージを紡ごうとする笠原誉子氏の新しい試みにも目を引かれたことを記しておきます。

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